ソウル
ソウルのカルチャーは公民権運動と連動して黒人のアイデンティティを高めた。
Ray Charles の曲は、全体のフォームはブルーズ、コール&レスポンスはゴスペルだが歌詞は神を讃えていなかった。
- Ray Charles
- The Definitive Ray Charles
有名なアーティスト
Ray Charles をリスペクトしつつ、ソウルの代表的なアーティストになったのが Stevie Wonder
- Stevie Wonder
- Tribute to Uncle Ray
- Talking Book
- Innervisions
- Fulfillingness' First Finale
- Songs in the Key of Life
Aretha Franklin もソウル歌手を代表する存在。公民権運動やフェミニズムで活躍した。
- Aretha Franklin
- Songs of Faith
- Respect
- People Get Ready
- Natural Woman
Aretha は次のアーティストから直接手ほどきを受けたり影響を受けたりしている。
- Lavern Baker
- Dinah Washington
- Al Green
- James Cleveland
次のようなアーティストも有名。いずれも若くして事故、事件等で亡くなっている。
-
- You Send Me
- A Change is Gonna Come
- Wonderful World
- The Man and His Music
The Soul Strirrers
-
- Mr. Pitiful
- I've Been Loving You Too Long
- The Dock of The Bay
- Otis Blue
Motown と Stax
デトロイトの Motown、メンフィスの Stax が二大レコード会社だった。Motown は白人市場を意識、Stax は泥くさい路線だった。
- Smokey Robinson
- The Tracks of My Tears
- The Funk Brothers
- The Supremes / You Can't Hurry Love
- Booker T. & the M. G's
その他 Motown
- Jackie Wilson
- Smokey Robinson & The Miracles
- Jimmy Ruffin
- The Temptations
- Four Tops
- The Jackson Five
- Mary Wells
- The Supremes
- Martha and the Vandellas
- Gladys Knight & The Pips
その他 Stax(提携のSatellite, Atlanticを含む)
- Rufus Thomas
- Isaac Hayes
- Eddie Floyd
- Wilson Pickett
- Sam & Dave
- Johnnie Taylor
- Carla Thomas
同時代のその他レーベル
- Little Richard
- Solomon Burke
- James Carr
- The O'Jays
- Love Train
- For the Love of Money
- I Love Music
- Curtis Mayfield
- People Get Ready
- I'm So Proud
ファンク
メロディやコードの流れを重視せずシャウトとグルーヴで引っ張る16ビートの音楽。James Brown の Papa's Got a Brand New Bag が発端。
- James Brown
- Papa's Got a Brand New Bag
- Get Up (I Feel Like Being a) Sex Machine
- Fela Kuti
- Sly & The Family Stone
- Stand!
- Everyday People
- Everybody Is a Star
- You Can Make It If You Try
- The Meters
- Fire on the Bayou
- The Neville Brothers
- Yellow Moon
Prince は黒人的アイデンティティ、政治的メッセージなどをまったく音楽性に関与させず、白人の市場にアプローチして成功した。
ヒップホップ
Kool Herc らがニューヨークの野外DJパーティにて、2台のターンテーブルを使っておしゃべりしたり歌ったりするヒップホップの原型を作った。ヒップホップは本来、ラップ、DJ、ブレイクダンス、グラフィティというカルチャー全体を指したもの。
- Afrika bambaataa
- Grandmaster Flash
- The Message
80年代のRun-DMC 以降、一般の人が知るようになった。
- Run-D.M.C.
- Walk This Way
- Its Like That
- Raising Hall
ラップのメッセージ
ゲットー育ちということを売りにしたり差別の告発をテーマにするラッパーも出始めた。ラッパー同士で罵りあう文化もあった。
- Eminem
- The Last Poets
- Public Enemy
- It Takes a Nation of Millions to Hold Us Back
- KRS-ONE
女性ラッパーは過去には少なかった
- Lauryn Hill
- Nicki Minaj
- Cardi B
その他有名なラッパー
- Boogie Down Productions
- Ghetto Music: The Blueprint Of Hip Hop
- Boyz II Men
- Nas
ロサンゼルスでは暴力的な日常をテーマにしたギャングスタラップが流行した。
2000年代を牽引したのは Jay-Z と Kanye West
また、アトランタ等南部が新たな中心地となった
- Future
- Migos
現在はヒップホップは巨大ビジネスになっており、かならずしも貧困や暴力がテーマになっていなかったり冷静に社会を見るラッパーもいる。
- Kendrick Lamar
- Damn
- To Pimp a Butterfly
感想
Motown はあまり好きではなかった。白人向けに脱色された平凡なポップスに聞こえる。何日もブラックミュージックばかり聞いていたから、いいところがごっそり消されたと感じた。
Stevie Wonder, James Brown は普通に好きになった。特に Stevie Wonder はブラックミュージックの枠に収まらない魅力を感じた。アルバム単位でじっくり聞きたくなるような。James Brown はもっと肉体的で、瞬時に火が付く楽しさがある。
ヒップホップは悪そうな感じがすごく嫌いだったがこうして順を追って聞いていくとすんなり受け入れられた。特に、言葉のリズムだったり無機質な反復のトラックだったりが不思議な中毒性を持っている。ギャングスタさがないものだったりトラック自体が面白いものはもっと触れてみたい。Kanye West の Yeezus はかなり実験的でインダストリアルを感じるので昔から好き。