読書メモ: はじめてのアメリカ音楽史(7) ロックンロール
R&B
1949年に音楽プロデューサーから提唱されたR&Bはゴスペルのリズムを持ったブルースで、1920年代からのレイスミュージックの看板を白人マーケット向けに変えたもの。
Louis Jordan 自身はシャッフルブギなどと呼んでいた。ブルーズをシャッフルビートにしたような音楽。
- Louis Jordan
- G. I. Jive
- Choo Choo Boogie
- Caldonia
- Ain't That Just Like a Woman
ロックンロール
音楽的にはR&Bにカントリーが融合したものだが、発端は自体は白人のラジオDJが白人に受けそうなR&Bをロックンロールと呼び変えただけのものだった。
- The Crows
- Gee
- The Chords
- Sh Boom
- Big Joe Turner
- Shake, Rattle and Roll
- Bill Haley & His Comets
- Rock Around The Clock
- Shake, Rattle and Roll
メンフィスにてブルースマン、R&Bミュージシャンをつなぎ留めておくためのレコード会社ができた。そこに現れたのが Elvis Presley だった。オーディションでは Arthur Crudupを歌った。
- Arthur Crudup
- That's All Right Mama
Elvis は白人であるが黒人のスタイルを模倣した。白人は白人の音楽、黒人は黒人の音楽しか聴かなかったし公民権運動の広がりで摩擦が大きくなる中、白人と黒人の融和を提示した。
登場時、いかに強烈な印象を与えたかは映画フォレストガンプでも描写されている
その他代表的なロックンロールミュージシャン
- Chuck Berry
- Fats Domino
- Ain't That a Shame
- Blueberry Hill
- Blue Monday
- I'm Walkin'
- Carl Perkins
- Blue Suede Shoes
- Matchbox(The Beatles)
- Honey Don't(The Beatles)
- Jerry Lee Lewis
- Live The Star Club, Hamburg
- Whole Lotta Shakin' Goin' on
- Great Balls of Fire
- Little Richard
- Buddy Holly
- That'll Be The Day
- It's so Easy
- Peggy Sue
- Eddie Cochkran
- Sittin' in the Balcony
- Summertime Blues
- Gene Vincent
- Be-Bop-A-Lula
1960年代半ばまでの白人歌手は作曲チームが書いたものを歌うのが主流だったがCarole King は自分で作曲もするようになった。
ロックンロールが下火になると UK から The Beatles や The Rolling Stones が台頭。アメリカでは黒人色の少ないツイストが流行。
- Hank Ballad
- The Twist
- Chubby Checker
60年代後半
- Creedence Clearwater Revival
- Have You Ever Seen the Rain
- Proud Marry
- Who'll Stop The Rain
- Born on the Bayou
- Green River
- Fortunate Son
- Down on the Corner
- Delaney & Bonnie
- Home
- Motel Shot
- The Beach Boys
- Surfin' USA
- Surfer Girl
- Good Vibrations
- Brian Wilson
70年代
- The Eagles
- Take It Easy
- Hotel California
- Grateful Dead
- Workingmans Dead
- American Beauty
- Randy Newman
- Sail Away
- Rednecks
- Dayton, Ohio 1903
- Jimi Hendrix
- The Star and Spangled Banner
- Bruce Springsteen
- Born To Run
ポップミュージックは、ロックンロールから派生してメロディとリズムが重視され、政治色の無いものと言える
女性ロックミュージシャン
- Connie Francis
- Vacation
- Who's Sorry Now
- Pretty Little Baby
- Brenda Lee
- Dynamite
- Rockin' Around the Christmas Tree
- I'm Sorry
- Wanda Jackson
- Fujiyama Mama
- Let's Have a Party
- Janis Joplin
- Summertime
アメリカーナ
これまで見てきたようなアメリカンルーツミュージック全般にリスペクトをもった現代の音楽をアメリカーナと呼ぶことがある
- The Band
- Music From Big Pink
- The Night They Drove Old Dixie Down
タクシードライバー、キングオブコメディのマーティンスコセッシ監督が解散ライブのドキュメンタリーを撮っている
- Van Dyke Parks
- Discovery America
- Ry Cooder
感想
これまでと違って、具体的な地名があまり出てこなくなったのは白人が往来に支障無かったということとか、このあたりの音楽は流通が発達して以降のクロスオーバーで生まれたとかそういう背景がありそうだ。
ビートルズ以降の"白い"音楽はとてつもなく退屈でほとんど聞かずにスキップしてしまった。一方でR&B、ロックンロールは1回目の再生から気に入ってしまったのがあった。特にJerry Lee Lewis のライブ音源は素晴らしい。
映像も見てみたがピアノなのに立って煽る様はトレントレズナーのようだ。
Little Richard も気に入った。あっ、このひとも立ってる...
もしかしたら、コード進行はともかく、2ビートが EBM のハンマービートに聞こえるしベースがシンセベースの反復+転調に聞こえるので、勝手にテクノに変換して聞いてるのかもしれない