読書メモ: 西洋音楽史 (4/4) 後期ロマン派~現代
所感、全部読んだ感想(WIP)
大きい音楽史の流れのなかで気に入るもの、ピンと来ないものを一望していくと、経済的に自分と同じ文化圏のものしか好きになれないんだなということが段々分かってきて、自分のいる"堀"というものを認識してしまうな
— 本みりん (@ishikuro_s) November 21, 2021
後期ロマン派(1883年-1914年)
フランス近代音楽
国民音楽協会 Société Nationale de Musique
ドイツに負けない正統的な器楽文化を作ろうとした協会。のちの印象派に影響を与えた。
フランク César Franck
サン=サーンス Camille Saint-Saëns
フランス印象派
堅牢な形式への反動で、気分や雰囲気の表現に比重を置いた音楽様式。
フランクらの交響詩から発展した楽曲
サロン音楽の延長にあるピアノ曲
より大衆的な BGM を意識したもの
キャバレーピアニストだった サティ Erik Satie はより顕著に意識している。
ラヴェルもジャズの要素を取り入れた
フランス・ロココへの回帰
エキゾチズム
ドイツ語圏
ポスト・ワーグナーとしてロマン派の傾向を引き継いだ。
シュトラウス Richard Georg Strauss
物量戦争をさらに巨大化させた。また、曲の冒頭でクライマックスのような展開をすぐさま見せる。
マーラー Gustav Mahler
形而上学的音楽観を引き継いだ。交響曲ではオラトリオも結合したような形になっている。
既成概念の転覆
シェーンベルク Arnold Schönberg
調性の破壊。協和音を締め出した。
ストラヴィンスキー Igor Stravinsky
拍子の一定性の破壊。
この曲は 5/16, 1/8, 2/8, 2/16, 3/16 と絶え間なく拍子が変化する。
ルイジ・ルッソロ Luigi Russolo
楽音の破壊。自動車のエンジンのような爆発音などからなる騒音楽器を発明数r。
現代(1918年~現在)
アンファン・テリブル
ロマン派への嫌悪から、機械的なリズム、乾いた響き、ジャズやキャバレー音楽からの影響などを取り入れた。